「ねぇー!見て見てパンくんみたーい!」


庭から次女の楽しそうな声が聞こえた。

見ると全身泥だらけの次女が、茶色く汚した足を指差して「チンパンジーのパンくんでーす」と満面の笑みで立っていた。


面白いこと考えるもんだ、という私の感想は、しかしながら妻の叫び声にかき消された。